What a wonderful time! in 維摩会春秋館 (維摩会春秋館で過ごす素晴らしい時)NO10

目指せ、正見! Seeing rightly!

 

自分に見えている光景が

正しいと思ってしまう

 

いや、そんなこと考えもしない

当たり前だと思ってしまいますよね

 

仏教の修行法で八正道の1つに

正見というのがあります

 

ありのままを正しく見る

ということですが

 

ありのままを正しく見る

というのはどういうことでしょうか

 

目の前にあるパソコンですが

私はパソコンには

泣かされました

 

以前はよく夜中にフリーズして

作業ができなくなってしまい

パソコンを投げつけたいと

しばしば思ったこともありました

 

こんな時のパソコンは

もう悪魔のようにしか見えません

 

今使っているパソコンも

インターネットのアクセスするのに

とても時間がかかり

その間

とてもいらいらしてしまいました

 

そうするとますます

パソコンの作動に

時間がかかることが

分かったんです

 

なんでだろうと思って

職場の人にたまたま聞いてみたら

「パソコンも

その時に

なんらかの作業を

しているんですよ」

と教えてくれました

 

なるほどな

と思いました

 

こんなレベルで

本当にお恥ずかしいのですが

 

そう考えるようになったら

パソコンに接するときに

イライラしなくなったんですね

 

自分だって作業するのに

こんなに時間が

かかっているんですものね

 

そうしたらパソコンも

応えてくれるではありませんか!

もうびっくりしました

 

以前より格段にスムーズに

作動してくれるんですよ

 

なんだか

私の気持ちが

伝わっているような気がしました

 

つくづく

自分中心の見方でしか

物事を見ることができないんだなぁ

とまたもや反省させられました

 

そのようなことに

気付くことができたのも

維摩会で仏教哲学を学んだことが

きっかけでした

 

それまでの私は

超自己中

というものでした

本当にお恥ずかしいのですが

 

そんなことにも気付けず

それが当たり前で

悪いのは周りであって

自分は正しいと

思い込んでいたわけです

 

それから

数々の痛い目にあうことになり

そうか、もしかしたら

自分が間違っているのかもしれない

と思えるようになりました

(これは以前にもお話しましたね)

 

その時は

本当に目から鱗がはがれるように

目の前がパーっと明るくなったように

記憶しています

 

大拙禅を語る」鈴木大拙 

監修・日本語訳 重松宗育

発行アートデイズのpp16で

 

大拙

何かの容器の中に入っている水について

正見との関連で述べているところ

があります

 

When a hungry ghost sees it

お腹のすいた幽霊が見たら

 

it’s something to eat, most delicious.

それは何か実においしそうな食べものです

 

A most thirsty one may think

のどがひどく渇いた人は

 

it is full of the most delicious liquor

大変おいしい酒がいっぱい

入ったものと思うかもしれない

 

or if a sick man sees it

もし病人が見たら

 

it may turn into poison,

それが毒に変わるかどうか

 

I don’t know.

まあそれは分かりませんが

 

For each person

つまり、見る人それぞれの

 

according to his or her subjective state

主観の状態によって

 

this may turn into different things

水の入った容器が様々に違ったもの

に見えるからです

 

と以上のように

正見するとはどういうことが

について大拙の考察を記しています

 

その人の心の状態によって

同じものを見ていても

感じ方は

実に様々なものなんですね

 

そう考えると

自分だけのものの見方に

こだわっていることが

何だかもったいないようにも

思えてきますね

 

これだけ

たくさんの人々がいるのですから

いろんな見方があって当然ですね

 

 

また、自分が最初にどう感じたのかは

偽らずにしっかりと心にとどめておきたい

と思います

 

それが正しいか、どうかは

わからないのですけれども

少なくとも今の私は

そのように感じている

そういった意識は

きちんと受け止めていきたいと

思います

 

それと同時に

その感覚にこだわることなく

いろいろなものを

ありのままに感じ取っていきたいなと

思います!

 

大らかに!

 

 

正見がどのような状態なのか

今の私には見当もつかないのですが

 

自分だけが正しいと思うことは

間違っているということと

 

自分が正しいかどうかは

わからないということには

気付くことができています

 

正見を目指して

これからも自観法と瞑想に励みます!

 

Seeing    rightly!

見ること/  正しく

 

 

目指せ、正見! Seeing rightly!