What a wonderful time! in 維摩会春秋館 (維摩会春秋館で過ごす素晴らしい時)NO18

Commit yourself!

委ねてみたら!

 

こうでもないし

そうでもないし

ああでもない

 

じゃ、いったい何なの?

って言いたくなりますよね。

 

こんな風に

否定ばかりしていては

どうしたらいいか

わからなくなりますよね。

 

でも

本当にそうなのかな

と思ったことがあります。

 

否定することによってのみ

全てのものには

絶対性がない

ということを説いた

中論で有名な

竜樹尊者という御方が

いらっしゃいます。

 

肯定してしまうと

そこに、自性(絶対性)を

認めてしまうことになるんですね。

 

だから、否定するしかない。

否定することによってのみ

真実とはこういうものなのだ

ということを明らかにしよう

となさっているようです。

 

中論というのは

真ん中ですから

どちらにも偏っていない

ということのようです。

 

竜樹尊者は

決して感情に左右されることなく

透徹した論理で

あらゆる偏りから離れた空というもの

を説かれたようなんですね。

 

本当に簡単ですが

私の理解している範囲で

お伝えすると

以上のようになります。

 

何故、空観論とは言わないで

「中論」と言うのかも含めて

詳細は是非

維摩会の仏教哲学第13回を

聞いて頂きたいと思います。

 

とても専門的なのですが

大変分かりやすく

説明してあります。

 

このわかりやすさは驚異的ですね!

 

こうして仏教哲学を勉強し始めると

自分の中の何か頑なな塊が

崩壊していくような気がします。

 

それは不思議な感覚です。

 

なんとその竜樹尊者が

易行品も説かれているんです。

 

難行を修められた竜樹尊者が

易行品を説かれているなんて!

 

易行品というものには

浄土思想が述べられている

ようです。

(「竜樹」p413参照 中村元 講談社学術文庫

 

「・・・阿弥陀仏などの

・・・名を唱えて

一心に念ずるならば、

やはり不退転の境地を

得ることができる」

(「竜樹」p415引用 中村元 講談社学術文庫

 

あの竜樹尊者が

念仏を唱えよ

と仰っておられるのです。

 

これはもう驚きでした。

 

私は元々ストレートネックで

中学生の頃から

肩こり、片頭痛が激しくて

肩にはサロンパス

こめかみにはピップエレキバン

手放すことができなかったんですね。

 

それで、

ヨガをやったり

水泳をやったり

柔軟体操をやったりして

少しはよくなったかな

と思ったんですが。

 

ひどくなると

寝ている時に

頸椎を捻挫してしまう

ということが

度々ありました。

 

その後

維摩会とご縁ができて

行法を行っていくうちに

精神はもちろんのこと

体も柔軟になっていき

サロンパス

ピップエレキバン

手放すことが出来たんですね!

 

それはそれは嬉しくって!

 

でも最近、

仕事が激忙なのと

父の介護のことも加わって

久々に

借金はないのですが

首が回らなくなり

頸椎捻挫をしてしまいました。

 

いつもすぐに治るのですが

今回ばかりは

結構こたえました!

 

寝込むほどになってしまい

あまりに辛かったので

こんなことで甘えていいのか

と思いつつも

「神様、どうか助けて下さいますように!」

とおすがりしてしまいました。

 

その瞬間に

ふっと気持ちが軽くなり

安心感が全身に広がっていったんですね。

そしてスーッと痛みが和らいでいき

午前中休んで、

午後からは仕事に行けるようになりました。

 

苦しい時だけ

御神仏におすがりするなんて

なんていやらしいんだろうって

心のどこかで

思っていました。

 

でもこれは本当に

傲慢だと思いました。

 

自分の力でできることなんて

あるのだろうか!

 

いつも

させて頂いているのではないか

と思えました。

 

あの竜樹尊者も

仰っているではないですか。

 

念仏を唱えなさいと!

 

でもここだけを取り出して

御神仏に御すがりするのは

間違っていますよね。

 

だって竜樹尊者は

その前に難行苦行

修せられていたんですもの。

 

それがあってこその

易行品なのですから!

 

やはり精一杯生きていこう!

力の限り!

 

そしてどうしようもなく

辛い時には

遠慮なく御神仏に

甘えさせて戴こう!

 

Commit                   yourself!

・commitは「委ねる」という意味の動詞   あなた自身を

・動詞が文頭に来ているから命令文に

なります→「委ねなさい」

 

→「あなた自身を委ねなさい」

 

Commit yourself!

委ねてみたら!

京都で買った小物入れ