What a wonderful time! in 維摩会春秋館 (維摩会春秋館で過ごす素晴らしい時)NO36

What is precious!

かけがえのないもの!

 

先日、学校で

基礎学力診断テストが

ありました

 

その中に

日頃の学習習慣や

生活態度を

問う問題も

あわせてありました

 

それを読んでいると

最後の方に

「あなたは

自分を価値のない人間と

思ったことはあるか」

といったような質問が

ありました

 

私はこれを読んで

何でこんな質問を

するのか

考え込んでしまいました

 

考えていくうちに

そうだ!

自分も自分のことを

能力がなくて

駄目な人間なんだ!

 

自分は

価値のない人間なんだ!

と思ってしまったことを

思い出しました

 

その時は

私は大きな失敗を

してしまって

 

やる気を失ってしまい

そのようなことを

思ってしまったのだと

思います

 

ですが

記憶をたどっていくうちに

私はちょっとした失敗でも

簡単に

自分は価値のない人間なんだ!

駄目な人間なんだ!

と度々思っていたことに

気付きました

 

今でこそ

何て傲慢なことであろうか

と思います

 

失敗をしたことで

自分は価値のない人間なんだ

と思ってしまうなんて!

 

なんでもできる

スーパーウーマンなどと

自分のことを

思っている

ということですから!

 

自分のこうした意識が

傲慢だ!

と気付くことができたのは

維摩会の仏教哲学で

あるお話を聞いたことが

きっかけにもなっています

 

それは

「小鳥と山火事」

のお話でした

 

燃えさかる山火事に

一羽の小鳥が

池に飛び込んで

自分の羽をぬらして

そのわずかな水滴で

山火事を消しにいく

というお話です

 

池に羽をぬらしても

途中で全部羽は

乾いてしまって

火の粉に

近付いたときには

水滴は

ほとんど残っていません

 

それなのに

何度も何度も

山火事を消しにいくのです

 

そして最後には

息絶えてしまいました

 

このお話を聞いたときに

涙が溢れてきました

 

このお話を

思い出す度に

涙が溢れてきます

 

しばらくは

このお話を

忘れていましたが

 

ある時

何か旨く行かないことがあって

自分はなんて

駄目な人間なんだろう

 

自分はなんて

価値のない人間なんだろう

と思った時に

 

この「小鳥と山火事」のお話を

思い出しました

 

私は自分が

とても恥ずかしく

そして情けなくなりました

 

この小鳥には

自分にはできない、とか

自分には価値がない

といった思いは

微塵も

ありません

 

ただただあるのは

山火事を消したいという

純粋な揺るがない思い

だけでした

 

何という気高さなんだろう!

 

それからというもの

私は自分が

挫けそうになるときに

この「小鳥と山火事の話」を

思い出すことにしました

 

と言いますか

いつも心に

この「小鳥と山火事」のお話を

お守りのように

抱くようにしています

 

自分は駄目だ!とか

自分は価値がない!

と思ったりするのは

 

こうして

生かしてくださってある

御存在に対して

大変に申し訳ないと

思うようになりました

 

今自分に出来る努力を

僅かでもいいから

していこう!

そのように思います!

 

いつも

本当にかけがえのないことを

教えて頂いています

 

維摩会で学ぶことが出来て

とても幸せです!

 

 

What   is     precious!

もの  である   大切な

 

What is precious!

かけがえのないもの!

ただいてくれるだけで嬉しい!