What a wonderful time! in 維摩会春秋館 (維摩会春秋館で過ごす素晴らしい時)NO8

Be proud of being Japanese!(誇り高き日本人へ!)

 

中学生の頃、日本の国に対して

とても閉塞感を感じていたんですね。

 

大人になったら、

ジャーナリストになって世界を駆け巡りたい、

と思うようになったのも

その頃ではなかったかな。

 

海外を旅すると

その閉塞感から

一瞬解放されたように

感じていました。

 

それで

北欧を旅したこともありました。

フィンランドヘルシンキからロシアのサンクトペテルブルグ

列車で向かっていた時のことです。

 

3人掛けの席が

向かい合わせになったコンパートメントで

一番窓際がイタリア人のカップル、

真ん中がポルトガル人の夫妻、

通路側が私と女友達の

計6人が同室でした。

 

私の隣にいたポルトガル人の男性が

「日本の文化について教えてください」

と英語で質問されたんですね。

 

それで私は英語で

日本の文化には、

空間に緊張感があるのですよ、

たとえば、

京都などでは、

ふすまや天井には絵が描いてあって、

床の間には、

花瓶にいけられた花や掛け軸があるだけで

畳の部屋には何もない、

 

一見、ガラ~ンとした感じがするのですが、

そこにはある種の緊張感が漂っている、

何にもないところに何かを感じる、

 

そんな説明をしたように思います。

(なんせずいぶん前のことですので

よく覚えていなのですが((笑))

 

そうしたら、その男性は

Spiritual!(精神的ですね!)

と言ってとても喜んでくれました。

私は意外でした。

 

すかさず私は、

西洋の文化というのはどんな感じなのですか、

と質問しました。

 

彼は

Materialistic!(物質的ですよ!)

と言っていろいろと説明をしてくれたように思います。

その時の彼はとても誇らしげに見えました。

 

この時に私が感じたことは、

海外では、

特に、西洋の人々と付き合う時には、

自分の国に誇りを持っていない人は

相手にされないのではないか、

ということでした。

 

同時に私は、

日本の文化についてよく知らないことを

恥ずかしく思いました。

 

このようなことも

維摩会で

学ぶ縁とつながったように思いますね。

 

維摩会で学んでいて、

日本人に生まれて本当に良かったな、

と思います。

なぜか、ですって?

だって講義や指導は

もちろん日本語で

行われるんですもの!

 

それに

自分の国を愛することはとても大切なことなんだな、

と学びました。

 

国を愛することは、自分の家族を愛し、自分自身を愛する

ことですよね。

 

そこから

誇りというようなものも生まれてくるのだと思います。

 

それぞれの国がそのような状態になって、

初めて、

他国を同じように愛することができると思いますし、

この世の中が、平和に向かっていくことが

できるのではないでしょうか。

(もちろん、

政治や経済といった問題があって

そう簡単なものではない

とは思いますが、

少なくとも国民同士が憎しみ合っている状態は

もちろんのこと

無関心な状態では

平和は程遠いですよね)

 

維摩会の指導では、社会の情勢を分析して

その背景にある本質に迫る、

という講義があります。

 

日本国内だけではなく

国際情勢や、政治、経済、文化、芸術など

その内容は多岐にわたり

大変興味深く学んでいます。

 

思いやりある日本人や、

志高く、海外の人々のために尽くしている日本人や、

個性豊かに活躍する日本人なども紹介されたりしています。

 

一方で、

車内で、

注意されたことに逆上して

暴力をふるったりなど、

信じがたい事件が起きたりして

胸を痛めています。

 

こんな時、

日本人としての誇りはどこへ行ってしまったのだろうか、

ととても悲しくなります。

 

ここで、

アルバート・アインシュタイン

仙台の東北大学

1922年12月3日に行った

講義の内容をご紹介したいと思います。

 

彼は、

1922年の11月から12月にかけて

6週間にわたって日本を旅し、

熱烈な歓迎を受けたんだそうです。

 

日本と日本人というタイトルで講義をされました。

以下がその内容です。

 

 

日本と日本人 アルバート・アインシュタイン

 

遠からず

人類は確実に

真の平和のために

世界の指導者を決めなければなりません。

 

世界の指導者になる人物は

軍事力にも資金力にも関心をもってはなりません。

すべての国の歴史を超越し、

気高い国民性をもつ

もっとも古い国の人でなければなりません。

 

世界の文化は

アジアではじまったのであり、

アジアに帰らなければなりません。

 

つまり、アジアの最高峰である日本に。

私たちはこのことで神に感謝します。

天は私たちのために

このような高貴な国を創造してくれたのです。

 

以上が、講義の内容です。

 

 

私たち日本国民一人一人が

真の国際平和について

考えるときが来ているのではないでしょうか。

誇りをもって!

 

 

Be proud of being Japanese!(誇り高き日本人へ)

 

Beは~でありなさい、

be proud of~は、~を誇りに思っている、

being Japaneseは、日本人であること、という意味で、

 

直訳は、「日本人であることに誇りを持ちなさい」

 

Be proud of being Japanese!(誇り高き日本人へ!)

小笠原諸島に住む友人からもらった絵葉書より