What a wonderful time! in 維摩会春秋館(維摩会春秋館で過ごす素晴らしい時)NO7

Love every moment of yours!

どん底の時ほど輝くことができる!)

 

ずいぶん暖かくなってきましたね!

 

昨日、学校で避難訓練がありました

全校生徒がグランドに避難しました

 

皆無事に避難し

校長先生の避難訓練の講評が

始まろうとしている時に

うちのクラスの生徒が、一人だけ

日傘をさしていることに

気付きました

 

500人ほどの生徒が整列している中で

たった一人私のクラスの生徒が

日傘をさしていたものですから

皆我慢しているのに

いかがなものなのかな

と思いました

 

確かに外は

少し暑い感じがして

その生徒は、肌は弱い

というのが

個人調査票に

書いてありましたから

日傘をさしたいという気持ちがあったのは

わからなくありませんでした

 

校長先生のお話が終わり

生徒たちが

教室に戻ろうとしていた時に

私はその生徒に

「どうして日傘をさしているの」

と聞きました

 

その生徒は

「肌が弱いから」

と答えました

 

私は

「わかるわ

でもそれだったら

一言許可を得て欲しかったな」

と言いました

 

そうすると

その生徒は

「もういいです」と言って

日傘を

たたんでしまいました

 

「そんなことしなくても・・・」と

私が言いかけましたら

 

「もう話したくないので」と言って

行ってしまいました。

 

その時

私は唖然としてしまいました

 

でも心の中では

なんて小生意気な生徒なんだろう!と

恥ずかしいことに

思ってしまいました

 

その後も

ずっとこのことについて

考えていました

 

私はどのように

対処すべきだったのでしょうか

 

その生徒が

立ち去ろうとするのを

無理やり引き留めて

「そんな言い方はないでしょ!」

と叱責するべきだったのか

とまずは思いました

 

しかし、その生徒は

初日に学年主任からのメモを

目の前で

破ってしまった生徒なのです

しかもきれいに真っ二つに

 

「そんなことをしなくても」

とその時

私はやんわり言いました

 

その時の出来事を

職員室に戻ってから

その生徒のことを

よく知っている先生がいらしたので

話してみました

 

その先生は

その生徒は

正論で厳しく言うと

心を閉ざしてしまうので

「そんなことをすると悲しいな」

というような言い方をしたりして

何が正しくないか

をきちんと教えていく必要がある

と助言してくれました

 

その助言があったから

というのもありましたが

私はその生徒に厳しくいうのは

控えていました

 

そういえば

避難訓練

その生徒は教室を出るときに

日傘を持っていこう

と言っていましたので

その時に一言

「あなたは肌が弱いから

そうね、日傘があったほうがいいね

そういう時はきちんと許可を得てね」

とやんわり言えばよかったな

と反省しました

 

放課後になって

様々な事務処理や

部活を終えてから

英語を教える約束をしていた生徒もいて

帰宅したのは

8時半を回っていました

 

へとへとに

疲れてしまったところで

例の生徒のことが頭に浮かんできて

この生徒は

私が担任をしていますので

あと10か月ほど、ほぼ毎日

顔を合わせなければなりません

 

そのことを考えましたら、

暗澹たる気持ちになりました

 

それで私は

自観法を

やろうと思いました。

 

そうして

ふと、以前維摩会で受けた

仏教哲学の講義の中で

御釈迦様が

大慈悲の実践を

行われていらした時の

ことを思い出しました。

 

御釈迦様は

家族の元を離れて

出家をされて

厳しい修行に

励まれておられました

 

ある時は、森を寝床とし

ある時は、墓場を寝床

とされていました

 

そこには雨風をしのぐ屋根は

ありませんでした

 

御釈迦様が

墓場で

お休みになられていらした時に

野人が通りかかって

御釈迦様の御顔に

尿をかけられたというのです

 

その時

御釈迦様には

その相手を悪く思う気持ちが

全く御起こりになられなかった

ということでした

 

本当に

御釈迦様は

なんと神々しい、気高い、慈悲深い御方で

いらっしゃるのだろう

と思いました

 

もう、このような言葉では

表現することができないほど

自分の想像をはるかに超えた

どれだけ素晴らしい御方で

いらっしゃるのかな、と

思いを馳せておりました

 

そのうちに

私は

その生徒を自分の思い通りにしたい、と

思っていることに気付きました

 

何と傲慢なことだろうと

思いました

 

そうして

彼女が

私の話を聞こうとしないで立ち去ろうとした時に

「お話できないのはとても残念です」と一言

言ってもよかったのかもしれない

と思いました

 

そうこうしているうちに

また、霧が晴れたように

スカーっと

全身に清々しい風が吹き抜けて

気持ちがとても軽くなりました!

 

 

Love      every moment     of yours!

愛しなさい /あらゆる瞬間を    /あなたの!

 

Loveは、「愛する」という意味の動詞ですが、

文頭に来ると命令文となり、~しなさい、という意味が加わります。

 

以前の私は、

生徒とのちょっとした言葉のやり取りで

不愉快になって

よくふてくされていました

 

でもこうして維摩会で

仏教哲学で

御釈迦様が

修行に励まれていらっしゃる御様子を

教えて頂くようになり

自分が

我というものにこだわって

神様から与えられた時を粗末に

過ごしてしまっていることに

気付かされました

 

自分自身を

醜くしてしまっているのは

まさに自分自身の心である

ということに気付かされました

 

そう、どんなに嫌なことがおこっても

どんなにどん底であっても

どんなに絶望しても

あなたがこの一瞬一瞬を

愛して大切に過ごすことができれば、

心から最高に輝くことができるのです!

 

Love every moment of yours!

どん底の時ほど輝くことができる!)