What a wonderful time! in 維摩会春秋館(維摩会春秋館で過ごす素晴らしい時) NO2

There is a royal road to true happiness

真の幸福への王道あり

 

私の初めてのヨーロッパ旅行は羽田をKLM(オランダ航空)で出発し、アムステルダムを経由してロンドンのヒースロー空港に到着したところから始まりました。

 

この時は空港でピックアップしてホテルまで連れていってくれたのはとても助かりました。初めて降り立った異国の地ですので右も左もわからず、初日のホテルはつけておいてよかったなと思いました。

 

なんせ当時は今のロシア上空は飛べなかったので、アラスカのアンカレッジを経由したんですよ。

 

ですので20時間以上かかったのではないでしょうか。ヨーロッパに行くのにアンカレッジを経由するなんて今では考えられませんよね。

 

これだけの時間をかけて空間を移動するのは、ちょっと異次元への旅!なんて思ってワクワクし始めてきました。

 

と同時に、事前にはわかってはいたけれど、実際こんなに時間がかかってくると一体どんなところに連れていかれるんだろうって、臆病者の私はちょっぴり不安な気持ちも沸いてきました。

 

ましてやエコノミークラスでしたので足も痛くなってしまい、いくら若いとはいえ、さすがに身にこたえました。

 

そんなことを悟られちゃいけないって、それで一緒にいた友人とはほとんど口も聞けなくなってしまいました。

 

その飛行機には他にも個人旅行の大学生たちが沢山乗っていました。彼らとはアテネで合流することになったんですけどね(詳細は前号のNO1をご覧下さい)。

 

そこで話しをした時に、私と友人が全然おしゃべりをしていなかったので、本当に友達なのか、喧嘩でもしたのではないか、と心配してくれていたことを告げてくれました。

 

そんなふうに話しかけてくれたのは聡明で清々しい関西の国立大生でした。

なんだかとっても懐かしいな。

彼は今頃どうしているのかしら。

 

私の友人はといえば、都内の有名私大生と意気投合し、帰国してからめでたくゴールインしたんですよ。

身近にこんな素敵な出来事が起こるなんて💐

 

 

イギリスから始まった旅は、フランス、スペイン、スイス、西ドイツ、オーストリア

イタリア、ギリシャと周遊しました。どの国も独自の伝統と文化があり、その魅力は甲乙つけがたく、1つだけ選ぶというのはとてもできそうにもなく・・・・ でも何と言ってもイタリア、そうイタリアなのです!

歴史に象徴される重厚感ある街並みと風情ある佇まい、イタリア人の誇り高き精神性が芸術的創造性と相まって一層の魅力を際立たせているように思いました。

カンツォーネ帰れソレントへ」も大好きでしたし。

 

オードリーヘップバーン主演の「ローマの休日」は皆さんご存じですよね。

最後のシーンでヘップバーン扮するアン王女が

Each in its own way was....unforgettable.  It would be difficult to...Rome!  By all means,Rome!  I will cherish my visit here in memory as long as I live.

(それぞれの街の思い出は忘れがたく、1つだけを選ぶのはとてもできそうにも...ローマですわ!何と言っても!命ある限りここを訪れた思い出は私の心から消え去ることはないでしょう)

参考文献「みるみる上達 名作映画で英会話 ローマの休日」コズミック出版

 

私もこのセリフを心の中で思わず唱えましたよ、何度も何度も。

ローマのところをイタリアに代えてね!

 

それにしてもヘップバーンは気品をまとった天女のように美しかったですね。

心底憧れていました。

一頃、オードリーと生徒から呼ばれていたこともあったんですよ(信じられないでしょ)!

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プリザーブドフラワー


ヨーロッパへの憧れと同時に、当時の私は老子という方にも興味を惹かれるものがありました。

 

自然体で物事にこだわることがなくありのままに飄々と生きておられたようなその姿勢にとても憧れていました。。

 

そんな風に自由自在に生きてみたい、と老子様の考えがよくわかりもせずに思っていました。

 

仏教というものに対してはどちらかと言うと堅苦しい印象がありました。

なんだかとても厳しそうで難しいんじゃないかなと思っていたんですね。

 

ですが、維摩会春秋館で仏教哲学を学ぶ機会に恵まれ私の考えは一変したのです。

 

私は仏教というものを全くわかっていなかったどころか、大変な誤解をしていたのではないか、ということに気付きました。

 

仏教は修行体系が論理的に構築された、人々を救済するための哲学であることを知ってびっくりしました。

 

御釈迦様の「一切皆苦」という教えに触れた時には、一瞬絶望しました。

前回も書きましたように私は苦しみを避けようとしていたのに、この世の全てが苦しみだ、と説かれていらしたからです。

 

でも周りを見回してみると幸せそうな人もいないわけではないけれど、争いごとやいざこざ、世界を見回してみれば戦争や紛争といったものがあちこちで起こっているではありませんか。

 

それによって多くの人々が死傷したり、国を追われたりして苦しんでいるのが実態です。

 

仏教が誕生してから約2500年以上経ってもこの世の状況は少しも変っておらず、それどころか悪くなっているのではないか、とさえ思います。

 

本当にこの世というものには安寧というものはありえないのだろうか、と感じてしまいました。

 

でもそれで終わらないところが御釈迦様の教えです。

 

本当に救われました。

なぜなら御釈迦様はその苦しみから脱出する方法を見事に示されていたのです。

 

それは四聖諦というものです。

 

具体的には苦集滅道といいます。

 

順番としては、

集(苦しみの原因となるものが集まってくる)

→そして苦(集まってきて実際の苦しみとなって現れる)

→道(その苦しみを乗り越える方法を実践する)

→滅(そしてその苦しみというものを滅することができたら永遠の安寧の状態となる)のようです。

 

ではなぜ苦集滅道となっているのでしょうか。

 

それはまず

・苦(苦しみというものが現実にあるますよね。それはどうしてなのでしょうか)

・集(それは苦しみが生じるのには原因があってそれらが集まって苦しみとなってしまうのですよ)

・滅(でも苦しみが滅せられると究極の安心を得られることができるのですよ)

・道(それを達成するための方法というものがあるのですよ)

と説明されることによって、私たちが現実に感じている苦しみにまず気付き、

その苦しみの原因が一体どこにあるのかということについて考えるように仕向けて下さっているのです。

そしてその苦しみから解放されると本当の安心が訪れるのですから希望をもちなさいと、そしてその安心を確実に達成するための方法があるから実践をしていきなさい、

と順序だてて考えられるようにして下さっているのではないかと理解しています。

 

私はこの教えを学び、苦しみの原因は一体どこにあるのかな、と考えるようになりました。

 

そのうちに、ふと苦しみとは自分が勝手に作り出してしまっているものなのかもしれないと思うようになりました。

 

よくよく考えてみると同じような状況でも苦しいと感じる人とそう感じない人がいますものね(これは辛くても鈍感で感じないというような場合は除いて考えてくださいね)。

もちろん万人が苦しいと感じることもありますが。

 

皆さん、この差は一体何だろう、と思われますか。

 

私がお伝えしたものは本当に簡単な内容です。

 

維摩会春秋館ではさらに、精緻で分かりやすく奥深い内容を学ぶことができます。

 

仏教哲学を維摩会春秋館で学ぶことによって、現実に起こってくる様々な問題にも効率よく対処することができるようになり、明日はどんなことが起こるんだろうって、毎日の生活を結構楽しんでいます。

 

There is a royal road to true happiness

真の幸福への王道あり

 

私の今一番の憧れは御釈迦様の教えです❣